速算

 

『速算・ビジュアル算数』担当の古川由貴です。

 

算数・数学の力をつけていくにあたり,計算は速く正確にできたほうがいいと考えております。

文章問題を解く際にも,たとえ解き方が分かっていても,最後に導き出した答えが違っていてはいけません。

 

 

あすなろ学習会の算数の授業の冒頭でも,計算に取り組む時間を設けております。

 

計算のしかたを確認するのはもちろん,ある程度は暗算で答えられるようになってほしいと思い,暗算の練習もしています。

少しずつ 1枚のプリントをこなす時間が短くなっていったり,正答率が上がってきたりと,子どもたちも頑張って取り組んでくれています。

 

水曜日に受講の小3生の女の子は,私が「もう 1枚終わったの !?」と驚くほどでした!

 

 

宿題では速算カードを扱うこともあります。

 

計算の力は日々の積み重ねがとても大切です。

「計算は心配ない !」と言えるよう,これからも頑張っていきましょう。

 

新しい算数指導について

 

『速算・ビジュアル算数』担当の古川由貴です。

 

先日の保護者会でも塾長の伊藤よりお伝えしましたが,この夏,あすなろ学習会の算数指導が “バージョンアップ” します。

『そろばん』を『速算』に変更し,ある程度の計算は暗算で計算することを目標に取り組みます。

 

中学生を指導していると,3桁まであるたし算・ひき算や,2桁と 1桁のかけ算・わり算を丁寧に筆算するのを目の当たりにします。

もちろん,丁寧に計算することは大切ですが,「このくらいの計算は暗算で答えることができたらなあ … 」と思うことが何度もあります。

 

計算はスポーツのストレッチのように,日々取り組んで感覚を忘れないことが大切です。

授業では計算練習のプリントに取り組み,家庭学習として「速算カード」に取り組みます。

 

 

また,『ビジュアル算数・文章題』では,「+・-・×・÷」の使い分けをできるようにし,シンガポール式算数のメソッドで図をかいて考えることにより,答えを導く練習をしていきます。

『ビジュアル算数・図形』は教具を用いて「さわる」ことと,今までよりも「かく」ことにも力を入れ,小学校高学年以降の図形問題に対応できるよう指導していきます。

 

新しい指導に関しまして,ご質問がございましたらお問い合わせください。

 

自己分析

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『そろばん暗算・ビジュアル算数』担当の古川由貴です。

 

文章問題に取り組んでもらうとき,子どもたちに「まず自分で,読んで考える」ことから始めてもらっています。

自力で立式し,答えまで導き出す子もいますが,やはり「分からない」子もいます。

 

授業中はいつでも質問してよいことにしていますが,単に「分かりません」という質問の仕方はなしにしています。

 

・問題文の状況把握ができない

・問題文は把握したが、立式ができない

・計算が分からない など

 

まず子どもたちから「何を知りたいのか」を伝えてもらい,その後,ヒントを伝えるようにしています。

子どもたちは自分で伝えなければいけないので,質問する前に頭の中を整理してくれます。

そうすることによって,お互い「知りたいこと」がはっきりし,分かったときの達成感を得られます。

 

あすなろ学習会を卒業し,現在は進路探究塾 Mirai で学んでいる子たちもその習慣が残っており,

 

「こう考えたのですが,答えと少し違う … 」

「問題文のここがどういうことか … 」

 

と,はっきりと伝えてくれます。

 

自分がどこまで理解できているのか,自己分析ができているのは,今後の学習を進めていくにあたって強みになります。

あすなろ学習会で学んでいる子たちも,しっかりと自己分析ができるよう練習を積み重ねていきましょう。

 

2019年5月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : ゆき

直方体を積み上げる

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『そろばん暗算・ビジュアル算数』担当の古川由貴です。

 

先日の『ビジュアル算数』の指導で,図形の時間に KAPLA という積み木を使いました。

まずは,積み木を手に取ってもらい,重ねたり並べたりという過程を通しさまざまなことに気づいてほしいと願い,子どもたちに自由に創作をしてもらいました。

 

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多くの子が初めに虜となった積み重ね方が,この『らせん』です。

やはり,高く積み重ねたいという気持ちが芽生え,それぞれが試行錯誤し始めます。

 

積み木を積み上げるポイントは重心を意識することです。

難しい言葉ですが,子どもたちは感覚で気づいていました。

 

「なるべく真ん中で回転させるといい」

「少しずつ回転した方がいいのかな」

「大きく回転した方がいいかも」

「支えを入れて,あとで抜いてみよう」

 

などと考え,工夫をしてくれました。

 

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次に多かったのは『家や家具を造る』です。

ミニチュアハウスのように,テーブル・椅子・ベッドなどを配置したり,壁 (窓まで!) や屋根をつけたり,2階建てにしたり,プールや滑り台までつけたり…。

引き出しつきの机・椅子のセットまで!

 

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そして,『幾何学的に重ねる』ことに魅力を感じ,自由に形を造っている子もいました。

なんとなく重ねただけでも,不思議で素敵な形がうまれてきます。

 

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さらに,私の想像を超える創作をしている子もいました!

それが『ピアノ』です。

 

「先生!ピアノができた!!」

 

と声が聞こえ,

 

「ピアノの形をつくったんだなぁ」

と思いながら,歩み寄ると…,

 

「~コン♪、~コン♪」

 

と音色が聞こえました。

 

鍵盤をたたくと音が鳴るよう組み立てていました。

積み木の板によって音が違うことに気づき,左から順に音が高くなるよう何度も積み木を 1枚ずつ確認して並べました。

 

なかなか難しい作業でしたが,集中力を切らすことなく完成させていました。

他の曜日の子どもたちに『ピアノ』を紹介すると,

 

「つくってみたい!!」

 

という声があり,何人か挑戦していました。

 

完成した状態の写真が多いですが,完成するまで何度も何度も失敗し,積み重ねたものが崩れることをくり返し,その都度改善をくり返していました。

積み木での創作を通して,子どもたちは “失敗しても改善策を考える”、さらには “やってみなければ (積み重ねてみなければ) 失敗かどうかも分からない” ということを自然に感じ取っていました。

これは日頃の生活でも大切なことですね。

 

まわりの子が造る形に魅了され,

 

「すごい!」

「それ自分でもやってみたい!」

 

と,お互いを認め,称賛し合う声が響いていました。

 

子どもたちの姿がとっても素敵だな,と感じる時間でした。

 

自分でつくるいろいろな形

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『そろばん暗算・ビジュアル算数』担当の古川由貴です。

 

先週,授業の中で『GEO FIX』という教具を使いました。

簡単にパーツを結合することができ,平面・立体のどちらでも遊ぶことができます。

 

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今回は子どもたちに,自分の手で形をつくり出してもらいました。

自分の手の中で変化していく形に興味を持ってほしいという願いからです。

 

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どの子も,初めはイメージしやすい「三角錐」や「四角錐」をつくり,

「ピラミッドだ!」

「テントだ!」

立方体の上に四角錐をくっつけて

「家ができた!」

と,似たものをつくっていました。

 

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よくある形を作ったのち,

「かばんができた!」

「なんか鳥みたい」

「おもしろい形だ!」

と,それぞれが新しい形をつくり出し始めました。

 

その声を聞き,他の子が「え!?どんなの??」と興味を持ち,今度は自分が何か新しい形をつくりだそうとし始める姿がありました。

 

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各曜日,ピラミッドをつくった子の中で,上下反対にしてコマのように回し始める子が出てきました。

きれいに回った瞬間のきらきらした笑顔がどの子も素敵でした。

 

机からコマが落ちて形が壊れてしまった子もいましたが,壊れた形を見て

「コマがロケットになった!!」

と,にこにこ笑っていました。

 

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他にも,メガネを作ったり (ちゃんと耳にかけることができるよう工夫してありました) ,

「角ができた!」

と,カチューシャのように作ったり (頭から落ちないよう,どうしたら安定するのか考えていました) … 。

 

子どもたちの発想力に驚かされます。

 

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そして,自分たちがつくった形を記録に残すようにしました。

見取り図をかく作業です。

 

この作業が嫌い,苦手という子もいます。

私から

「ここはちがう」

と,否定することなく,

「見えた線をかいてごらん」

と伝え,頑張ってかいている姿を褒めていきました。

 

まずは自分でやってみることから始めていきましょう。

 

見えない図形を見る

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『そろばん暗算・ビジュアル算数』担当の古川由貴です。

 

最近,『ビジュアル算数』の図形の時間は,シルエットを見てパーツを当てはめる問題を子どもたちに解いてもらっていました。

一見するとただの “遊び” のように映りますが,このパズルに込めた私たちの願いは,子どもたちに「見えない図形を見てもらいたい」ということです。

 

手元にあるパーツの種類は固定し,それらをすべて使い,シルエットに重ねていきます。

もともとパズルが好きでさくさく進む子もいれば,どうパーツを置けばいいのか分からず苦戦する子もおり,それぞれです。

 

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回数をこなすごとに,一発でパーツの配置を完成させる子や,パーツを使わなくても頭の中で配置を完成させる子が出てきます。

「ここに,こう置いたら … 」と考えてくれているのでしょう。

 

今回は,以前みんなが作ってくれた問題を冊子にまとめ,配布しました。

「わぁ,たくさん !! 」と,嬉しそうな声が聞こえました。

 

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問題番号に学年を添えたので,小3生・小4生の子たちは年上としてのプライドもあって「年下の子の問題は解かないと!」と意気込んで取り組んでいました。

小1生・小2生の子たちは「 4年生の子の問題できた ! 」と笑顔を見せることも多々ありました。

「こんな難しい問題作るなんて,すごい ! 」「自分ではこんな形思いつかなかった ! 」と問題を褒める子がいたり,「 (10) の 4年生の問題が難しい !! 」と盛り上がっていました。

 

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中学2年生,中学3年生となると,図形の問題が一段と難しくなります。

自分で図形の中に新しく線をつけ足して考えなければ解けない問題が出てくるからです。

 

いわゆる「補助線をかく」という作業が必要になる問題です。自分で隠れた図形を見つけ出さなければいけません。

 

・ここに線をかいて,三角形に分割しよう。

・ここに線をかいて,直角をつくろう。

 

経験を積み,目が慣れないと「見えない人には見えない,厄介な問題」です。

 

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小学生や中学1年生では問題に図が添えてありますが,中学2年生,中学3年生になると,問題に「何かが欠けた図」が添えてあります。

高校生になるとこれが問題文のみになり,自分でイメージした図をかき出さなければいけません。

 

あすなろに通う子たちにとってはまだまだ先のことですが,今,遊びながらでも身につけておくと,後々役立つはずです。

 

分からないこと

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『そろばん暗算・ビジュアル算数』担当の古川由貴です。

 

授業中,子どもたちが「分かりません」「教えてください」と私のところへ聞きにやって来ます。

『そろばん暗算・ビジュアル算数』の時間,いつでも質問することができます。

 

ただし,「何でも聞いていい」という状況にはしていません。

 

「分かりません」に込められた意味が大切です。

「ここが分からないから教えてほしい」と「なんかよく分からないから教えてほしい」とでは全く異なります。

 

よく「何が分からないのか分からない」と言う子どもがいます。

原因を自分で考えず,他人に聞く。これをくり返していては「考える力」は鍛えられません。

 

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自分でどこまで理解できていて,何につまづいているのか。

自己分析することはとても大切です。

 

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あすなろ学習会で 1年以上経つ子たちは,だいぶ自分から伝えてくれるようになりました。

自分から「ここが分からない」と言えるようになりました。

 

初めのうちは「よく分からない」でも大丈夫です。

少しずつ練習していきましょうね。

 

2学期が始まりました!

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『そろばん暗算・ビジュアル算数』担当の古川由貴です。

 

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夏休み期間中,どの日も『そろばん暗算・ビジュアル算数』の教室内は活気にあふれていました。

 

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この夏から入会したお子さまもいますし,普段は週 1回の受講だったお子さまたちが週 2回,3回と受講回数を増やすなどして頑張っていました !

今までとは違う良い緊張感が生まれたと思います。

 

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2学期が始まりました。

 

運動会の練習が始まっている小学校も多く,子どもたちから赤組 (団),白組 (団) どちらになったのか,または競技,応援の練習についての話を聞く機会が増えました。

ケガに気をつけながら,思いっきり楽しんでくださいね。

 

はずる

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『そろばん暗算・ビジュアル算数』担当の古川由貴です。

 

授業の前後,パズルで遊ぶ子がいます。

ここに並んでいるのは,株式会社ハナヤマ様より販売されている『はずる』というパズルです。

 

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適当に動かしても,なかなか外せません。

 

カチャカチャ動かしても外せないので,子どもたちは徐々に考えて動かすようになります。

 

「こう動かしてみよう」

「ここをはめて…」

 

子どもたちはぼそぼそ呟きながら,時には唸りながら。

 

途中で,パズルを見る向きを変える子もでてきます。

違う方向から見て,ピースがどのような動きをするのか確認をしています。

 

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凝り固まった考えでは,このパズルは解けません。

 

両手の中でくるくる回して,動かして…。

挑戦しているときの子どもたちの集中力はとてもすごいです。

 

解き方が分かっても,何回も「はずす・もどす」をしたくなる不思議な魅力をもったパズルです。

大人もつい夢中になってしまいます。

 

難題を目の前にしたとき,いろいろな方向から見て,いろいろな方法を試す。

そんな経験を,遊びを通して体験してくれたらいいなと見守っています。

 

見直しをする

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『そろばん暗算・ビジュアル算数』担当の古川由貴です。

 

『ビジュアル算数』授業では,個々にプリントを解き進めます。

1枚終わるごとに「できました」「お願いします」と,子どもたちが私のもとへ持ってきてくれます。

 

子どもたちの,よくあるミスが以下の 4点です。

 

・答えの単位を書き忘れている。または,単位を書き間違えている。

・式は書いてあるのに,式の計算結果が書いてない。(例:28×14= で止まっている)

・計算ミスをしている。

・思い込みで式を書いている。(例:ひき算の文章問題が続いていたため,次の問題もひき算だろうと思い込んでしまう。)

 

丸つけをしながら,私が「あ,」と呟くと,子どもたちも「あぁ!」と気づきます。

私より先に「あ,しまった!」と気づく子もいます。

私のもとへ持ってきたときには,注意深く自分の解答を見ているので,子どもたちも自分のミスに気づきやすくなります。

 

学校の単元テストでも「もったいないミスをする」という保護者の方からのお話も聞きます。

「早く終わった」という満足感が強かったり,「見直しをしているつもり」になっていたりすると,自分のミスには気づくことができません。

 

『そろばん暗算・ビジュアル算数』では,子どもたちが自分で見直す力も育みます。

 

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『そろばん暗算』では,ステージ昇級のためのテストがあります。

 

この合格基準は全問正解です。

そのため,テスト時間を少し長めに設定しています。

 

テスト前には「緊張する!」と言う子もいます。

この緊張感も良い練習になります。

 

テスト中,一通り計算が終わると「終わった」「よし,見直しだ」と呟き,見直しモードのスイッチが入ります。

 

今までに見たことのない集中力でそろばんの玉をはじきます。

全問正解すると,その達成感からか「やったー!!」と笑顔が見られます。

 

その後,ほとんどの子が自分から「ここが不安で,何回も見直ししたの!」「 2回目の答えが違ったから、何回も見直した!」と,話してくれます。

また,「まず 1番下の列にある計算を見直して,あとは全部を 2周見直したよ。」と,自分が気をつけたことを話してくれます。

 

どうしたら全問正解できるか,自分で考えて取り組んでくれています。

 

『ビジュアル算数』の文章問題でも,「答えに書き間違いがないか」「計算ミスがないか」を確認してから,私のもとに持ってくる子が増えました。

 

1人では,妥協してしまう見直し。

これからも一緒に見直しに取り組んでいきましょう。