国語科指導


「読み書き教室」指導の 3つの柱


「読み書き教室」で育成する 5つの力

『読み書き教室』では,「本が大好きな子ども」「想像し,表現することを楽しむ子ども」「探究心のある子ども」の育成を目的に,指導の 3つの柱である「スローリーディング (味読) 」「多読」「読書シェアタイム」を通じて,「発想力」「論理力」「表現力」「批判的思考力」「教養力」の 5つの力を育成します。

「発想力」
本が好きな子どもたちには共通点があると私は考えます。それはイメージする力,いわゆる「想像力」です。あすなろ学習会ではそれを「発想力」といっています。
登場人物の性格,心情,状況,どれを考えるにも,物語をイメージすることで,より深く考えられるようになります。
「発想力」を身に付け,物語をイメージして本の世界にどっぷり浸ってほしいと思います。

「論理力」
意見を発表する際,「私は~と思います。なぜなら~だからです。」と言うことが多いでしょう。しかし,大切なのは型に当てはめて伝えることではなく,物事の根拠を明らかにし,筋道を立てて説明できることです。
だからこそ,「なぜ」「どうして」にこだわり,常に根拠を意識して意見を考えられる力を養います。

「表現力」
ただ,自分なりに意見を考えただけで満足してはなりません。
整理した情報を適切な表現を用いて文章にすることができること。また,相手を納得させられるスピーチ,または,発表ができるようにならなければなりません。
このように,イメージしたことを文章とスピーチとして表現する力を養います。

「批判的思考力」
自分の意見を持つことはとても大切なことですが,物事を一面的に視て決めつけるのは良いことではありません。
そこで,他者と互いに意見を評価し合うことによって,物事を多面的に視る力を養います。

「教養力」
小1生から小4生は非常に好奇心旺盛な時期です。日常にある当たり前のことに自ら目を向け,疑問を抱き,学びへと繋がる瞬間が多くあります。その日常に溢れる生活習慣や自然,遊び,年中行事,住んでいる地域の習わし,そして古来から続く伝統を,味読する中で,知る楽しさ,喜びを味わいながら,考えるときの土台となる教養として身につけていきます。


スローリーディング (味読) で扱う書籍例