あすなろ通信


あすなろ学習会 責任者・授業担当者のブログです

新しい宿題

 

『読み書き教室』担当の古川真子です。

 

この 4月より『読み書き教室』では新しい宿題を導入しました。

それが『お話プリント』です。

 

 

『お話プリント』は,授業で取り扱っている書籍の一部分を模写してもらう宿題です。

それを行なう中で,子どもたちが習っていない漢字にも興味を持ち,書こうと挑戦する気持ちを養うことをねらいとしています。

 

漢字ドリルのように「やりなさい」「書きなさい」だけで子どもたちに漢字を覚えてもらうことは難しいのではないかと私は考えています。

子どもたちが「この形はどうなっているのだろう」と疑問を持ったり,新しく漢字が書けるようになったことを「うれしい!」と思える瞬間をつくることが,漢字を覚える楽しみとなります。

 

さらに,『お話プリント』に取り組む中で,子どもたちは表現力を身につけていきます。

 

 

よく保護者の方からこんな声を頂きます。

 

「うちの子,感想が単調でいいのかしら … 」

「『嬉しい』とか『悲しい』とか同じ事を繰り返している」

「あらすじを書いているだけで,感想になっていないのでは?」

 

本の感想を書く際に,決まった形はありません。

ですから,子どもが書く感想を見ると,学校で習った通りにパターン化されたものを書いてしまいます。

 

そこで,模写をすることを通じて表現や言葉の使い方を自然と学びます。

名作とよばれる作品を真似することで,書き方を学び,使いこなせるようになってほしいと考えています。

 

 

『お話プリント』を導入したことで,子どもがどんな反応を示してくれるのか今後も見守って生きたいです。

 

自己分析

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『そろばん暗算・ビジュアル算数』担当の古川由貴です。

 

文章問題に取り組んでもらうとき,子どもたちに「まず自分で,読んで考える」ことから始めてもらっています。

自力で立式し,答えまで導き出す子もいますが,やはり「分からない」子もいます。

 

授業中はいつでも質問してよいことにしていますが,単に「分かりません」という質問の仕方はなしにしています。

 

・問題文の状況把握ができない

・問題文は把握したが、立式ができない

・計算が分からない など

 

まず子どもたちから「何を知りたいのか」を伝えてもらい,その後,ヒントを伝えるようにしています。

子どもたちは自分で伝えなければいけないので,質問する前に頭の中を整理してくれます。

そうすることによって,お互い「知りたいこと」がはっきりし,分かったときの達成感を得られます。

 

あすなろ学習会を卒業し,現在は進路探究塾 Mirai で学んでいる子たちもその習慣が残っており,

 

「こう考えたのですが,答えと少し違う … 」

「問題文のここがどういうことか … 」

 

と,はっきりと伝えてくれます。

 

自分がどこまで理解できているのか,自己分析ができているのは,今後の学習を進めていくにあたって強みになります。

あすなろ学習会で学んでいる子たちも,しっかりと自己分析ができるよう練習を積み重ねていきましょう。

 

2019年5月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : ゆき

直方体を積み上げる

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『そろばん暗算・ビジュアル算数』担当の古川由貴です。

 

先日の『ビジュアル算数』の指導で,図形の時間に KAPLA という積み木を使いました。

まずは,積み木を手に取ってもらい,重ねたり並べたりという過程を通しさまざまなことに気づいてほしいと願い,子どもたちに自由に創作をしてもらいました。

 

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多くの子が初めに虜となった積み重ね方が,この『らせん』です。

やはり,高く積み重ねたいという気持ちが芽生え,それぞれが試行錯誤し始めます。

 

積み木を積み上げるポイントは重心を意識することです。

難しい言葉ですが,子どもたちは感覚で気づいていました。

 

「なるべく真ん中で回転させるといい」

「少しずつ回転した方がいいのかな」

「大きく回転した方がいいかも」

「支えを入れて,あとで抜いてみよう」

 

などと考え,工夫をしてくれました。

 

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次に多かったのは『家や家具を造る』です。

ミニチュアハウスのように,テーブル・椅子・ベッドなどを配置したり,壁 (窓まで!) や屋根をつけたり,2階建てにしたり,プールや滑り台までつけたり…。

引き出しつきの机・椅子のセットまで!

 

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そして,『幾何学的に重ねる』ことに魅力を感じ,自由に形を造っている子もいました。

なんとなく重ねただけでも,不思議で素敵な形がうまれてきます。

 

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さらに,私の想像を超える創作をしている子もいました!

それが『ピアノ』です。

 

「先生!ピアノができた!!」

 

と声が聞こえ,

 

「ピアノの形をつくったんだなぁ」

と思いながら,歩み寄ると…,

 

「~コン♪、~コン♪」

 

と音色が聞こえました。

 

鍵盤をたたくと音が鳴るよう組み立てていました。

積み木の板によって音が違うことに気づき,左から順に音が高くなるよう何度も積み木を 1枚ずつ確認して並べました。

 

なかなか難しい作業でしたが,集中力を切らすことなく完成させていました。

他の曜日の子どもたちに『ピアノ』を紹介すると,

 

「つくってみたい!!」

 

という声があり,何人か挑戦していました。

 

完成した状態の写真が多いですが,完成するまで何度も何度も失敗し,積み重ねたものが崩れることをくり返し,その都度改善をくり返していました。

積み木での創作を通して,子どもたちは “失敗しても改善策を考える”、さらには “やってみなければ (積み重ねてみなければ) 失敗かどうかも分からない” ということを自然に感じ取っていました。

これは日頃の生活でも大切なことですね。

 

まわりの子が造る形に魅了され,

 

「すごい!」

「それ自分でもやってみたい!」

 

と,お互いを認め,称賛し合う声が響いていました。

 

子どもたちの姿がとっても素敵だな,と感じる時間でした。

 

授業前後の様子

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『読み書き教室』担当の古川真子です。

 

授業が開始のおよそ30分前になると,子どもたちが続々とやってきます。

学校の宿題をやると決めて持ってくる子やお友達とのおしゃべりを楽しむ子,本を読むのに没頭している子,パズルをする子など様々です。

 

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中には,自分で創ったお話を書いて交流する場面も見かけます。

 

『読み書き教室』の授業で,登場人物,物語の背景,展開からすべてを自分で考えお話を創る,という指導を行なっています。

授業前にもこのようにして,子どもたちが書くことに親しんでくれる姿を見て嬉しく思っています。

 

また,授業前の時間を有効活用し,学校で学んだの内容の苦手なところを一緒に勉強したりします。

そのようにして,子どもたちの成長を保護者の皆様とこれからも見守っていきたいと思っております。

 

6月度読書会

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6月24日(日) に,月例の読書会を行いました。

 

今回のテーマは “せっけん” でした。

せっけんが何で出来ているのか,どうやって汚れを落としているのかを『ものづくり絵本シリーズ どうやってできるの? 3 あわあわぶくぶく!せっけん』という書籍を読みました。

そのあと,すりおろした固形石鹸を固めて,子どもたちに好きな形を作ってもらいました!

 

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とても可愛らしい形や,取っ手がある方がつかみやすい!という発想から形作る子もいました。

また,来月の読書会も “わくわくすること” を行いますので,是非ご参加下さい。

 

新しく書籍が増えました!

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『読み書き教室』担当の古川真子です。

 

本棚に新しい書籍が増えました!

今年から授業でも取り扱っている『10歳までに読みたい名作シリーズ』です。

 

本棚の書籍は貸し出しも行なっているため,設置した当初はほとんどが貸し出しの状態になってしまっていました。

それもようやく落ち着いて多数が戻ってきたために撮影しましたが,当分全巻揃うことはなさそうです。

 

『10歳までに読みたい名作シリーズ』は,世界の名作と日本の名作があります。

私は世界の名作が好きで,小学生の頃に『若草物語』や『小公女セーラ』,『名探偵シャーロック・ホームズ』を読んでいました。

 

子どもたちも世界の名作を手に取る子と,日本の名作を手に取る子とにはっきりと分かれます。

小学生の間に「もっと様々なジャンルに触れて欲しい!」と思う気持ちもあるのですが,押しつけがましく「読んで!」というのも気が引けますね。

 

そんな時,私はこんな手を使います。

 

「どっちが面白い本を見つけられるか勝負しよう!」と投げかけます。

自分で選んだ本と相手が選んでくれた本のどちらも読んでみます。

すると,「わたしのために選んでくれた本も面白い!」と新しい本に興味を持つきっかけになります。

 

図書館や書店でこれを実践すると,子どもたちも宝物を探す感覚になり面白そうです。

 

2018年6月15日 | カテゴリー : お知らせ | 投稿者 : いとう

5月度読書会

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『読み書き教室』担当の古川真子です。

 

5月13日(日) に読書会を実施しました。

今回の内容は『百人一首』です。

(最近では,ある有名なアニメの映画の題材として取り扱われたり,ある漫画の題材になったり……。私も人気にのっかりました)

 

小学校や中学校,高校でも百人一首大会を行なうところがあります。

ただ,私としては,暗記して終わってしまっては意味がないのでは……と考えております。

 

高校生の古文では,短歌を自分で訳し,イメージが出来なければなりません。

しかし,少ない言葉からイメージすることがなかなか難しく,躓く生徒も多いところです。

だからこそ,想像力豊かな小学生低学年のうちに,イメージして自分の言葉で表現することが大切だと考えています。

 

今回の読書会では,短歌の訳を見て自分の言葉と絵で表現する練習をしました。

難しいことを行ないましたが,どの生徒も真剣な表情で取り組んでいました。

 

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子どもたちが書いているものをよくよく見ると,とてもユニークで面白い表現をしていました。

 

辞書を使い,言葉の意味を調べるときも同じです。ただ調べて書くだけでは意味がありません。

自分の言葉で言い直して納得することが出来て,初めて理解していると言えます。

 

このような機会をこれからも多く設け,子どもたちが成長していくことを楽しみにしています。

 

授業のようす

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ご入学,ご進級おめでとうございます。『そろばん暗算・ビジュアル算数』担当の古川由貴です。

今回のブログでは『そろばん暗算・ビジュアル算数』の指導を紹介します。

 

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そろばんのようすです。

 

静かに集中し,黙々と計算に取り組んでいます。

1つのことに集中できるかどうか,とても大切な力です。

 

速く正確に計算する力と共に,集中力も養うことができます。

 

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文章問題に取り組んでいるようすです。

 

自分でプリントを読み進め,文章問題に挑戦していきます。

分からないときは,私たちに質問できます。

 

どんな計算をすべきかを考えて判断する力を培うため,「わり算」を学習する単元でも,「たし算・ひき算・かけ算」を使う文章問題も出題します。

子どもたちは「このプリントはわり算すればいい」という思い込みを捨てて,文章問題に挑戦しています。

 

新しい 1年,共に頑張っていきましょうね。

 

自分でつくるいろいろな形

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『そろばん暗算・ビジュアル算数』担当の古川由貴です。

 

先週,授業の中で『GEO FIX』という教具を使いました。

簡単にパーツを結合することができ,平面・立体のどちらでも遊ぶことができます。

 

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今回は子どもたちに,自分の手で形をつくり出してもらいました。

自分の手の中で変化していく形に興味を持ってほしいという願いからです。

 

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どの子も,初めはイメージしやすい「三角錐」や「四角錐」をつくり,

「ピラミッドだ!」

「テントだ!」

立方体の上に四角錐をくっつけて

「家ができた!」

と,似たものをつくっていました。

 

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よくある形を作ったのち,

「かばんができた!」

「なんか鳥みたい」

「おもしろい形だ!」

と,それぞれが新しい形をつくり出し始めました。

 

その声を聞き,他の子が「え!?どんなの??」と興味を持ち,今度は自分が何か新しい形をつくりだそうとし始める姿がありました。

 

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各曜日,ピラミッドをつくった子の中で,上下反対にしてコマのように回し始める子が出てきました。

きれいに回った瞬間のきらきらした笑顔がどの子も素敵でした。

 

机からコマが落ちて形が壊れてしまった子もいましたが,壊れた形を見て

「コマがロケットになった!!」

と,にこにこ笑っていました。

 

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他にも,メガネを作ったり (ちゃんと耳にかけることができるよう工夫してありました) ,

「角ができた!」

と,カチューシャのように作ったり (頭から落ちないよう,どうしたら安定するのか考えていました) … 。

 

子どもたちの発想力に驚かされます。

 

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そして,自分たちがつくった形を記録に残すようにしました。

見取り図をかく作業です。

 

この作業が嫌い,苦手という子もいます。

私から

「ここはちがう」

と,否定することなく,

「見えた線をかいてごらん」

と伝え,頑張ってかいている姿を褒めていきました。

 

まずは自分でやってみることから始めていきましょう。

 

伊藤塾長からのプレゼント

 

『読み書き教室』担当の古川真子です。

 

伊藤塾長から,あすなろ生たちに『クリスマスプレゼント』兼『お年玉』が届きました!

それは,「辞書」と「図鑑」です!

 

誰しも「どうして?」「なぜ?」と思う瞬間があります。

その疑問を解決するため,『自ら調べ答えを追究する』子どもたちになるためには「辞書」と「図鑑」は外せません。

 

 

普段,私は中学生や高校生の授業も担当していますが,『自ら調べ答えを追究する』姿勢があるかないかで,子どもたちの学びの深さが変化することを目の当たりにしています。

 

ただ単に目の前にある問題が分からず,聞くというだけでは,質問をした意味がありません。

次,また似た問題に出会ったとき,自分で答えを導き出せるかどうかが大切です。

 

 

あすなろ生たちには『答えを追究する』姿勢を身につけて,中学生や高校生,大学生,さらには社会人へ成長してほしいと願っています。