新しい宿題

 

『読み書き教室』担当の古川真子です。

 

この 4月より『読み書き教室』では新しい宿題を導入しました。

それが『お話プリント』です。

 

 

『お話プリント』は,授業で取り扱っている書籍の一部分を模写してもらう宿題です。

それを行なう中で,子どもたちが習っていない漢字にも興味を持ち,書こうと挑戦する気持ちを養うことをねらいとしています。

 

漢字ドリルのように「やりなさい」「書きなさい」だけで子どもたちに漢字を覚えてもらうことは難しいのではないかと私は考えています。

子どもたちが「この形はどうなっているのだろう」と疑問を持ったり,新しく漢字が書けるようになったことを「うれしい!」と思える瞬間をつくることが,漢字を覚える楽しみとなります。

 

さらに,『お話プリント』に取り組む中で,子どもたちは表現力を身につけていきます。

 

 

よく保護者の方からこんな声を頂きます。

 

「うちの子,感想が単調でいいのかしら … 」

「『嬉しい』とか『悲しい』とか同じ事を繰り返している」

「あらすじを書いているだけで,感想になっていないのでは?」

 

本の感想を書く際に,決まった形はありません。

ですから,子どもが書く感想を見ると,学校で習った通りにパターン化されたものを書いてしまいます。

 

そこで,模写をすることを通じて表現や言葉の使い方を自然と学びます。

名作とよばれる作品を真似することで,書き方を学び,使いこなせるようになってほしいと考えています。

 

 

『お話プリント』を導入したことで,子どもがどんな反応を示してくれるのか今後も見守って生きたいです。