「ワンス・アポン・ア・タイム」

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『読み書き教室』担当の古川真子です。

 

ここ数回の授業で「ワンス・アポン・ア・タイム」というカードゲームを用いて,子どもたちとお話づくりをしていました。

 

手元のカードに書かれた言葉と,前の人の話を繋げていくゲームになっており,きちんと言葉の意味、話の流れを理解していないといけません。

大人がやっても難しいと感じるゲームです。

 

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子どもたちにはまだまだ難しいかな……と思っていましたが,

 

「 1年生が読むためには,この言葉に変えた方がいいかな ? 」

「『とても』がたくさんあるから,別の言葉に変えよう!」

 

など,驚くような視点で物語を見て考えていました。

 

『あすなろ学習会』が開講してから半年経ちましたが,子どもたちの日々の成長に,私も日々驚いています。

 

読書会《 9月度》

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『読み書き教室』担当の古川真子です。

 

先日,月例の読書会を行いました。

お集まりいただきました皆様,誠にありがとうございました。

 

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工藤直子さん作の『のはらうたⅠ』に編集されている「おひるねのひ」という詩を取り扱いました。

春のお花のすみれがぽかぽかした陽気の中,どんな風を体験したのか,どんな気持ちでおひるねをしていたのかを,子どもたちとすみれに “なりきって” 体験し,考えました。

 

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体験することにより,本の奥深い世界へも目を向けてほしいと思います。

 

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8月の『読み書き教室』は戦争に関するの本を題材と,授業で取り扱いました。

子どもたちと戦争のお話をする中,「悲しい」「辛い」だけでなく,人間の命の尊さ,動物の命の尊さ,知らなかった戦争の一面などに目を向けてきました。

 

この学習の後,

「おじいちゃんに戦争のお話を聞いて来た!」

という子どもや,

「戦争のお話の本を読んだよ! この本はね…。」

と,話してくれる子どももいました。

 

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あらゆるジャンルに自ら目を向け,これからも多くの本と出会っていってほしいです。

 

軽快な音

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『そろばん暗算・ビジュアル算数』担当の古川由貴です。

 

火曜日のそろばんの様子です。

 

授業が始まる前は,本を読んだり,パズルをしたり,会話を楽しんだりと,それぞれが自由に過ごしていますが,授業の時間になると「パチ,パチ」とそろばんの玉を弾く音が教室内に響きます。

4月はゆっくりだったこの音が,今では軽快な音に変わりました。

 

練習すればするほど,指は速く正確に動くようになります。

 

全問正解したときの「やったー!」という喜びの声,終了時刻が近づいたときの「このプリントは全部やる!」「もう 1枚やったら終わる!」と積極的に取り組む姿が見られます。

お互いが刺激を受け,とても良い雰囲気です。

 

みんなの成長が本当に楽しみです。

 

読書日記

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『読み書き教室』担当の古川真子です。

 

『あすなろ学習会』の子どもたちが,最近,本を自ら進んで手に取るようになりました。

笑顔で,「今日は何にしようかな?」と選択している様子を見ていると非常に嬉しくなります。

 

『あすなろ学習会』では,本の感想を簡単に書きまとめるという “読書日記” をつけてもらっています。

提出してもらったものに目を通している際,子どもたちの成長ぶりを垣間見ることができました。

 

最初は,「面白かった」,「怖かった」など単文で率直に思ったことを述べた感想でした。

しかし,3週間ほど続ける中で「~が面白かった」,「~なところが怖かった」などと具体的な感想を付け加えるという姿が見られました。

 

最初から感想をたくさん書ける子,上手に言いたいことをまとめられる子などはいません。

文章力のある子を育てるには,ご家庭でこそ取り組めることがあります。それは,コミュニケーションです。

 

「本を読んだ?」などの宿題を取り組んだかどうか確認するものではなく,「この本は読んでみてどうだった?」と読んだ直後の感想を聞きます。

ただし,初めは「おもしろかった」などの単文での返答です。

そこで,「どこが面白かったの?」,「何が怖かったの?」などとお子様が読んだ本に保護者の方が興味があり,『私も読みたい!』という姿勢を伝えるようにします。

そうすると,面白かったところをたくさん話してくれる姿が見られるようになります。

 

このようにして,本を読むこと,感想を持つこと,感想を伝えることを,強制的ではなく,自然と生活の中に取り入れていきます。

今も『あすなろ学習会』の蔵書を借りている生徒に,「どこがおもしろい?」と尋ねると嬉しそうに応えてくれます。

そんな様子をこれからも見守っていきたいと思います。

 

そろばんの力がメキメキと!

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『あすなろ学習会』責任者の伊藤です。

 

そろばんは指導開始から間もなく 2ヶ月が経過しようとしています。

 

『あすなろ学習会』のそろばんの受講生は,そのほとんどが「読み書き教室」も受講しています。

そろばんは週 1回の受講生が大半という状況ですが,毎日10分程度でもよいから毎日そろばんに触れ,繰り返し取り組むことを奨励しています。

 

その成果もあって,受講している子どもたちはメキメキと力をつけてくれていることが日々の様子から伝わってきます。

小1生の今の時期に 2桁の足し算を軽々と熟す様は,見ていて非常に爽快です。

 

以前のブログでも申し上げましたが,『あすなろ学習会』のそろばん指導は珠算の各級・段位を取得するための指導ではありません。

私たちはそろばんを “確たる計算力と暗算力を身につけるためのツール” と位置付け,子どもたちの指導にあたっております。

 

そろばん算数の指導の様子

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毎週火曜日の『あすなろ学習会』は,新小1生の「読み書き教室」,新小2生から新小4生の「そろばん算数」の授業を行なっています。

 

「そろばん算数」はどの学年も 3通りの曜日より週1回から週3回で選択受講する形式をとっており,火曜日の受講生は 7名となっております。

3週目に入り,自宅でもほぼ毎日そろばんに触れて練習してくれていることからも,受講生たちの指の使い方や手つきがだんだんと様になってきました。

 

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以前のブログでもお伝えしましたが,『あすなろ学習会』のそろばん指導は珠算の各級・段位を取得するための指導ではありません。

私たちはそろばんを “確たる計算力と暗算力を身につけるためのツール” と位置付け,子どもたちの指導にあたっております。

 

『あすなろ学習会』の受講生たちは「そろばん算数」で確たる計算力を身につけ,「ビジュアル算数」で応用力を磨きます。

同時に,「読み書き教室」での音読と精読,そして漢字練習に辞書を使っての語句調べ,さらには日頃の読書による多読を通じ,付け焼刃ではない本物の読解力を養います。

 

そして,小5生からは進路探究塾 Mirai の教科指導と将来設計指導,そしてアクティブ・ラーニング等で21世紀型スキルを身につけるための各種指導を通じ,真の学力の身につけていくのです。

 

『ビジュアル算数』の指導

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『あすなろ学習会』の「ビジュアル算数」では,紙と鉛筆を用いて考えるだけでなく,写真のように具体物を用いてイメージ力をつける訓練を行ないます。

 

小中学校における算数・数学の図形問題は,問題の中に図形そのものが描かれているケースがほとんどです。

しかし,それが高校数学になると,文字情報から図形をイメージする力が求められるようになります。

具体物に触れ,イメージする力を養うことは長い目で見て非常に重要なのです。

 

さらには,空間図形の問題を解いていく際にも,このイメージする力が要求されます。

問題上では空間図形を平面で表現しているため,頭の中でその空間図形を描くことができなければ解答にたどり着けない可能性があります。

 

『あすなろ学習会』は小中高一貫指導を行なう『進路探究塾 Mirai』がプロデュースしたコースですから,やはり見据えるところは大学入試。

算数指導の中身もパターン化された反復演習や,具体物を使った “単なる遊び” にはならないよう,しっかりと先を見据えたものとしております。

 

『あすなろ学習会』の算数の責任者は小学校の教員免許を持ち,日頃から小中学生を指導していることに加え,東京大や京都大,名古屋大を志望する高校生の指導も担当しています。

だからこそ,小4生の終わりまでに何を指導し,そして何を身につけさせておくべきなのかを理解しています。

『あすなろ学習会』の国語科ならびに算数科指導は,中学生・高校生になると部活動など何かとすべきことが増えていく中,“低学年の今だからこそできる指導” という位置づけでもあるのです。

 

読書

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『あすなろ学習会』は新年長から新小4生を対象として 3月29日(火) に開講し,2月13日(土) の説明会・体験授業を皮切りに入会生を募集していきます。

 

しかし,13日(土) の説明会・体験授業の前に『あすなろ学習会』への入会がすでに決まっている生徒がいます。

それは,進路探究塾 Mirai の『Mirai Jr. コース』に在籍している低学年の生徒たちです。

 

現在『Mirai Jr. コース』に在籍している低学年には読書好きの生徒が多く,授業前や授業後のお迎え待ちの際はとにかく本にかじりついています。

書籍の貸し出しを行なっていることを受け,ここで読むだけでは飽き足らず,彼らは毎週何冊も借りていきます。

蔵書は絵本から名作,科学,社会にと多岐に亘っており,年長から小4生までを対象とした書籍だけでも300冊,これを中高生向けまで対象を拡げると優に1,000冊を超えます。

 

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たとえば天文学や物理学など理科系の学問に興味のある生徒は,小中学生向けの書籍を読み終えたら『Newton』へ移行なんていうのもありです。

机上での学習に加え,子どもたちに読書を通じて想像力と考える力,そして教養と論理的思考力を身につけてほしい。私たちはそう願っております。

 

『あすなろ学習会』立ち上げにあたって

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『あすなろ学習会』は “10歳までの礎教育” と題し,小学校高学年はもちろんのこと,中学,高校,大学へ進学後もお子さまが伸び続けるために必要な教育を行ないます。

指導科目は「読み書き」にあたる国語科と「そろばん算数」と名付けた算数科で,小学校教員免許を持ち,低学年指導はもちろん小学生の指導経験豊富な教員が授業を担当します。

 

近世以降,わが国では初等教育において「読み」「書き」「そろばん」の能力の獲得が叫ばれ,それらは公教育における基本的な教育内容と位置づけられてきました。

時代が移り変わった今も「読み」「書き」「算数」(「そろばん」) の能力が重要であるという事実が揺らぐことはありません。

 

まずは『あすなろ学習会』の「読み書き」指導に関して紹介します。

教員による読み聞かせ,子どもによる音読,漢字の学習と意味調べ,そして黙読・精読を経て,作文に書いたりプレゼンテーションを行なうなどの子どもたちによる発表。これが骨子です。

さらに,年間50冊の課題図書を提示し,徹底した多読を通じて子どもたちが “本が大好きになる心” を育みます。

 

読書は論理的思考力を磨くのにうってつけです。

さらには,低学年のうちに読書習慣をつけ,以降もそれを継続していく過程で多種多様な学問やさまざまな考え方に触れ,人生を豊かなものにしてほしいと願っています。

 

そろばんに関しては私が小学生だった昭和の時代には多くの小学生にとっての習い事の一つとしてその地位を築いており,私も例外なくその小学生の 1人でした。

私はいまだに 6桁程度の足し算や引き算, 3桁の掛け算や 5桁の割り算などは,電卓を使わず指の動きのみの暗算で行ないます。

小学生や中学生の頃,このスキルが本当に役立ちましたし,そろばんから30年近く離れた今もそのありがたみが実感できるというのは驚くべきことです。

 

しかし,取得した珠算の級 (いわゆる資格) に関しては,残念ではありますが,人生を通じて何かの役に立ったという実感がありません。

商業高校に進学するとか,大学に推薦で入学するとかであれば少しは役立ったのかもしれませんが,私は資格を取得しているという恩恵に与ることなく現在に至っております。

 

上記を受け,私たちは珠算の級を取得するためではなく,暗算のスキルを磨くことに特化してそろばんを指導に活用しようと考えました。

数年前からそろばんは右脳教育の一環としても復権してきておりますし,公教育においても順次導入の動きがあります。

 

私たちは改めて「読み」「書き」「そろばん」という原点に立ち返り,“10歳までの礎教育” を行なう場として『あすなろ学習会』を立ち上げるのです。