『読み書き教室』担当の古川真子です。
『あすなろ学習会』の子どもたちが,最近,本を自ら進んで手に取るようになりました。
笑顔で,「今日は何にしようかな?」と選択している様子を見ていると非常に嬉しくなります。
『あすなろ学習会』では,本の感想を簡単に書きまとめるという “読書日記” をつけてもらっています。
提出してもらったものに目を通している際,子どもたちの成長ぶりを垣間見ることができました。
最初は,「面白かった」,「怖かった」など単文で率直に思ったことを述べた感想でした。
しかし,3週間ほど続ける中で「~が面白かった」,「~なところが怖かった」などと具体的な感想を付け加えるという姿が見られました。
最初から感想をたくさん書ける子,上手に言いたいことをまとめられる子などはいません。
文章力のある子を育てるには,ご家庭でこそ取り組めることがあります。それは,コミュニケーションです。
「本を読んだ?」などの宿題を取り組んだかどうか確認するものではなく,「この本は読んでみてどうだった?」と読んだ直後の感想を聞きます。
ただし,初めは「おもしろかった」などの単文での返答です。
そこで,「どこが面白かったの?」,「何が怖かったの?」などとお子様が読んだ本に保護者の方が興味があり,『私も読みたい!』という姿勢を伝えるようにします。
そうすると,面白かったところをたくさん話してくれる姿が見られるようになります。
このようにして,本を読むこと,感想を持つこと,感想を伝えることを,強制的ではなく,自然と生活の中に取り入れていきます。
今も『あすなろ学習会』の蔵書を借りている生徒に,「どこがおもしろい?」と尋ねると嬉しそうに応えてくれます。
そんな様子をこれからも見守っていきたいと思います。