『あすなろ学習会』立ち上げにあたって

2016.01.30_for blog_001

 

『あすなろ学習会』は “10歳までの礎教育” と題し,小学校高学年はもちろんのこと,中学,高校,大学へ進学後もお子さまが伸び続けるために必要な教育を行ないます。

指導科目は「読み書き」にあたる国語科と「そろばん算数」と名付けた算数科で,小学校教員免許を持ち,低学年指導はもちろん小学生の指導経験豊富な教員が授業を担当します。

 

近世以降,わが国では初等教育において「読み」「書き」「そろばん」の能力の獲得が叫ばれ,それらは公教育における基本的な教育内容と位置づけられてきました。

時代が移り変わった今も「読み」「書き」「算数」(「そろばん」) の能力が重要であるという事実が揺らぐことはありません。

 

まずは『あすなろ学習会』の「読み書き」指導に関して紹介します。

教員による読み聞かせ,子どもによる音読,漢字の学習と意味調べ,そして黙読・精読を経て,作文に書いたりプレゼンテーションを行なうなどの子どもたちによる発表。これが骨子です。

さらに,年間50冊の課題図書を提示し,徹底した多読を通じて子どもたちが “本が大好きになる心” を育みます。

 

読書は論理的思考力を磨くのにうってつけです。

さらには,低学年のうちに読書習慣をつけ,以降もそれを継続していく過程で多種多様な学問やさまざまな考え方に触れ,人生を豊かなものにしてほしいと願っています。

 

そろばんに関しては私が小学生だった昭和の時代には多くの小学生にとっての習い事の一つとしてその地位を築いており,私も例外なくその小学生の 1人でした。

私はいまだに 6桁程度の足し算や引き算, 3桁の掛け算や 5桁の割り算などは,電卓を使わず指の動きのみの暗算で行ないます。

小学生や中学生の頃,このスキルが本当に役立ちましたし,そろばんから30年近く離れた今もそのありがたみが実感できるというのは驚くべきことです。

 

しかし,取得した珠算の級 (いわゆる資格) に関しては,残念ではありますが,人生を通じて何かの役に立ったという実感がありません。

商業高校に進学するとか,大学に推薦で入学するとかであれば少しは役立ったのかもしれませんが,私は資格を取得しているという恩恵に与ることなく現在に至っております。

 

上記を受け,私たちは珠算の級を取得するためではなく,暗算のスキルを磨くことに特化してそろばんを指導に活用しようと考えました。

数年前からそろばんは右脳教育の一環としても復権してきておりますし,公教育においても順次導入の動きがあります。

 

私たちは改めて「読み」「書き」「そろばん」という原点に立ち返り,“10歳までの礎教育” を行なう場として『あすなろ学習会』を立ち上げるのです。