『そろばん暗算・ビジュアル算数』担当の古川由貴です。
17時を過ぎると,「こんにちは」「お願いします」という小学生の元気な声が聞こえ始めます。
来た子から教室にかばんを置き,宿題ファイルを提出します。
その後,授業開始まではお友達や私たちとおしゃべりしたり,読書したりと自由に過ごしています。
兄弟・姉妹で同じ曜日に通っている子は,「読み書き教室」「そろばん暗算」の後,お兄ちゃん・お姉ちゃんの授業が終わるまで自習して待っています。
30分ほどの時間ですが,それぞれが「読書する」「そろばんの練習をする」「学校の宿題をする」など目的を明確にして取り組んでいます。
何に取り組むかは,自分で決めた子もいれば,ご家庭でそう決めた子もいると思います。
どちらにしても,「これをする」と決めて来た子は授業後の行動が早く,集中力が持続しています。
1学期が終わった本日,15時30分を過ぎると「こんにちは」の声が聞こえ始めました。
今週は通常授業週のため授業は夕方開始ですが,どの生徒も早めに来て夏休みの宿題を進めにきたとのことです。
長時間でしたが,よく頑張っており感心しました。
帰るときには,その様子を知った男の子が自ら「僕も宿題を進める!」と言っていました。
周りを見て,そう思えることはとても素晴らしいことだと思います。
小学生の間は,中学生・高校生の定期テストや通知表,さらには入試といった結果を求める大きな区切りがありません。
どうしても,何となく日々を過ごしてしまいがちになります。
ご自宅でもお家の人の「そろそろ始めよう」「何時までやろう」という声をきっかけに取り組む子が多いと思いますが,なかなか進まないものです。
それは,その学習に対してゴールがぼんやりしていて達成感をイメージできないからかもしれません。
自分でゴールの設定に慣れるまで,まわりの大人が「今から,ここまでのページを ○時 ○分まで頑張ろうか」と設定してあげるのがよいでしょう。
授業でない時間も「やるときはやる」というメリハリが,中学校・高校へ進学してからも学習習慣の礎となるのです。