『そろばん暗算・ビジュアル算数』担当の古川由貴です。
『ビジュアル算数』授業では,個々にプリントを解き進めます。
1枚終わるごとに「できました」「お願いします」と,子どもたちが私のもとへ持ってきてくれます。
子どもたちの,よくあるミスが以下の 4点です。
・答えの単位を書き忘れている。または,単位を書き間違えている。
・式は書いてあるのに,式の計算結果が書いてない。(例:28×14= で止まっている)
・計算ミスをしている。
・思い込みで式を書いている。(例:ひき算の文章問題が続いていたため,次の問題もひき算だろうと思い込んでしまう。)
丸つけをしながら,私が「あ,」と呟くと,子どもたちも「あぁ!」と気づきます。
私より先に「あ,しまった!」と気づく子もいます。
私のもとへ持ってきたときには,注意深く自分の解答を見ているので,子どもたちも自分のミスに気づきやすくなります。
学校の単元テストでも「もったいないミスをする」という保護者の方からのお話も聞きます。
「早く終わった」という満足感が強かったり,「見直しをしているつもり」になっていたりすると,自分のミスには気づくことができません。
『そろばん暗算・ビジュアル算数』では,子どもたちが自分で見直す力も育みます。
『そろばん暗算』では,ステージ昇級のためのテストがあります。
この合格基準は全問正解です。
そのため,テスト時間を少し長めに設定しています。
テスト前には「緊張する!」と言う子もいます。
この緊張感も良い練習になります。
テスト中,一通り計算が終わると「終わった」「よし,見直しだ」と呟き,見直しモードのスイッチが入ります。
今までに見たことのない集中力でそろばんの玉をはじきます。
全問正解すると,その達成感からか「やったー!!」と笑顔が見られます。
その後,ほとんどの子が自分から「ここが不安で,何回も見直ししたの!」「 2回目の答えが違ったから、何回も見直した!」と,話してくれます。
また,「まず 1番下の列にある計算を見直して,あとは全部を 2周見直したよ。」と,自分が気をつけたことを話してくれます。
どうしたら全問正解できるか,自分で考えて取り組んでくれています。
『ビジュアル算数』の文章問題でも,「答えに書き間違いがないか」「計算ミスがないか」を確認してから,私のもとに持ってくる子が増えました。
1人では,妥協してしまう見直し。
これからも一緒に見直しに取り組んでいきましょう。